高齢の方や、病気によって嚥下機能が低下した方の中には、好きだった飲み物をそのまま楽しむことが難しくなる方もいます。
先日、あるコーヒー好きの利用者さんのご家族から、コメダ珈琲店の『とろみコーヒー』を買って飲んでいる、と聞きました。
「コメダのコーヒーを、とろみ付きで手軽に飲めるのはいいな」と思いつつ、この商品の何か特別なのかな、と気になりました。
過去の記事でも嚥下機能の低下に着目して、嚥下を助けるスプーンや食品、とろみ剤について解説してきました。
今回はとろみの仕組みの部分に加えて、コメダのとろみコーヒーにはどのような工夫があるのかを、看護と化学の視点、さらに開発協力企業である森永乳業の関連特許から見ていきます。
なお、本記事は筆者個人の見解・調査に基づいた内容です。
内容の正確性を保証するものではなく、紹介する製品の購入・使用は必ずご自身の判断と責任で行ってください。
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本記事の英語版はこちら→The Science Behind Komeda’s Thickened Coffee(準備中)
嚥下機能低下でとろみをつける理由
加齢や疾患などによって嚥下機能(食べ物や飲み物を飲み込むための機能)が低下すると、誤嚥や窒息のリスクが高くなります。
そのため、その人の嚥下機能に合わせて、食べ物の硬さやまとまりやすさ、飲み物のとろみなどを調整する必要があります。
嚥下の仕組みについては以前の記事でも詳しく紹介していますが、今回の「とろみコーヒー」を理解するために、ここでも簡単に確認しておきます。
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嚥下の仕組み
私たちが食べ物を認識してから胃へ送り込むまでの過程は、大きく5つに分けられます。

① 認知期(先行期)
五感で食べ物を認識し、どのように食べるのかを判断する、食事のスタートとなる時期です。認知症などによって、食べ物と認識できない、食べ方が分からない、次々と口に運んでしまう、といった問題もこの時期の障害に含まれます。
② 準備期
認識した食べ物を口に入れ、咀嚼し、唾液と混ぜて飲み込みやすい状態にします。こうして口の中でひとまとまりになったものを「食塊」といいます。
③ 口腔期
舌を使って食塊を口腔の後方へ送り、咽頭へ運びます。
④ 咽頭期
食塊を咽頭から食道の入り口まで送り込む時期です。いわゆる「ゴックン」という嚥下反射が起こり、同時に気道を守るためのさまざまな動きが起こります。
⑤ 食道期
食塊が食道へ入り、食道の蠕動運動によって胃へ運ばれます。
この一連の動きのどこかに障害が起こると、食べ物や飲み物が口や咽頭に残ったり、誤って気道に入り込んだりする可能性があります。
飲み込みにくい食べ物・飲み物とは
●液体と固体が混在している
具入りのスープのように、さらさらした液体と固形物が一緒に入っているものは、それぞれが異なる速さで口から咽頭へ移動するため、コントロールが難しくなることがあります。
●粘度が低すぎる・高すぎる
水のようにさらさらした液体は咽頭へ流れ込む速度が速く、嚥下反射とのタイミングが合わないと誤嚥につながります。
一方、どろどろしすぎても、舌で送り出すための力が必要になったり、咽頭に残留しやすくなったりします。
●口の中でばらばらになりやすい
パサパサした食品やポロポロ崩れる食品は、一つの食塊としてまとめにくく、一部が先に咽頭へ流れ込んだり、口腔や咽頭に残ったりすることがあります。
●硬く、変形しにくい
大きく硬い食べ物は、咀嚼して適切な大きさにする必要があります。
また、咽頭の形に沿って変形しにくいため、嚥下機能が低下している人には負担になります。
●粘膜に付着しやすい
餅や焼き海苔のように口腔や咽頭の粘膜へ付着しやすいものは、スムーズに送り込みにくく、残留しやすくなります。
なぜ飲み物にとろみをつけるのか
誤嚥しやすいものの一つが、粘度の低い、さらさらした液体です。
私たちが普段何気なく飲んでいる水やお茶、コーヒーもこれにあたります。
さらさらした液体は、口の中に入ると短時間で咽頭方向へ流れていきます。
飲み込むときには、喉頭が上方へ動き、声帯などによって気道が閉鎖され、さらに喉頭蓋も倒れ込むことで、食べ物や飲み物が気管へ入るのを防ぎます。
また、軟口蓋が持ち上がって鼻腔への通路を閉じ、飲食物が鼻へ逆流するのを防ぎます。

つまり、「ゴックン」と飲み込む短い時間に、食べ物を食道へ送りながら、同時に気道に入らないように複数の動きが協調して起こっているのです。
健康な人では、液体が咽頭へ移動するタイミングに合わせてこうした嚥下運動が起こります。
しかし、加齢や疾患などによって嚥下反射が遅れたり、口の中で液体を保つ力が低下したりすると、気道を閉じる準備が整う前に液体が咽頭へ流れ込んでしまうことがあります。
健康な人でも、急いで水を飲んだり、話しながら飲んだりしてむせたという経験があると思います。
そのようなタイミングのずれが、嚥下機能の低下した人では起こりやすくなります。
そこで使われるのが、とろみ剤です。
液体にとろみをつけると、さらさらした液体よりも咽頭へ流れる速度が遅くなり、嚥下運動とのタイミングを合わせやすくなります。
ただし、ここで大切なのが、とろみは強いほどよいというわけではないということです。
その人の状態によりますが、とろみが強すぎると、舌で咽頭へ送り出すためにより大きな力が必要になったり、咽頭に残りやすくなったりする可能性があります。
つまり、とろみ液には、流れを遅くするだけでなく、送りやすく、残りにくいことも求められます。
そして、このとろみ液に求められる点が、今回取り上げるコメダのとろみコーヒーと森永乳業の関連特許を見ていくうえで重要なポイントになります。
コメダ珈琲店『とろみコーヒー』
コメダ珈琲店『とろみコーヒー』は、嚥下機能が低下した人でもコーヒーを楽しめるよう開発された商品です。
コメダ珈琲店は名古屋発祥の喫茶店で、全国にチェーン展開しています。
とろみコーヒーが発売されたのは2024年で、店舗で提供されているほか、自宅で作れる個包装タイプも販売されています。
とろみが必要な場合、外食先で普通のコーヒーをそのまま飲むことは難しくなります。
そのため、コメダの店舗で家族や友人と一緒にコーヒーを楽しめるというのは、喫茶店が好きな方にとって大きなメリットだと思います。
また、自宅用の個包装タイプであれば、手軽にとろみ付きのコーヒーを作ることができ、家にいながらコメダの味を楽しめるという良さもあります。
何が手軽かというと、あらかじめとろみ成分が入ったインスタントコーヒーでなので、お湯を注ぐだけ、というところです。
一般的に、とろみ付きのコーヒーを作る場合には、
とろみ剤を計って入れる → 混ぜる → とろみが安定するのを待つ → 必要に応じて濃さを調整する
という作業が必要になります。
家でご家族が毎回作る場合には、とろみの飲料を作るのは更に手間に感じられるかもしれません。
その点、コメダのとろみコーヒーは、一杯分のコーヒーととろみ成分があらかじめ一包に調整されているため、比較的簡単に一定のとろみをつけたコーヒーを作れる点がメリットだと思います。
コメダのとろみコーヒーの工夫
とろみコーヒーの原材料を見ると、
デキストリン、インスタントコーヒー、キサンタンガム、クエン酸Na、乳酸Ca
などが含まれています。
これらの原材料と、開発協力した森永乳業の関連特許から、とろみコーヒーにみられる工夫を化学的な視点で少し詳しく見てみます。
キサンタンガムによるとろみの仕組み
キサンタンガムは、糖が長くつながった高分子です。

水分子と水素結合し、カルボキシル基の一部は電離して−COO⁻となります。−COO⁻の周囲には水分子が引き寄せられ、高分子全体が水和します。
さらに、同じマイナス電荷をもつ−COO⁻同士は反発するため、キサンタンガムの長い分子鎖は水中で広がりやすくなります。
こうして長い高分子鎖が水を抱えながら広がり、互いに絡み合うことで液体が流れにくくなり、とろみが生まれます。
これが、キサンタンガムによって粘度が生まれる基本的な仕組みです。
同じ粘度で違う飲み込みやすさ
先の段落でお伝えしたように、飲み込みやすさには、とろみの程度だけでなく、液体そのものの性質も関係します。
ここで参考になるのが、森永乳業の特許第7429801号です。
この特許では、単に液体の粘度を高くするだけではなく、同じ粘度でも、とろみ液の性質によって嚥下しやすさが異なることに着目しています。
実際に、同じ程度の粘度に調整した複数のとろみ液を比較したところ、
咽頭への残りやすさ・飲み込むときに必要な舌圧・咽頭を通過する時間
に違いがみられました。
つまり、
粘度が同じ ≠ 飲み込む時の口の中や喉での動きも同じ
ということです。
身近な食品でも、例えばケチャップや蜂蜜、ゼリーやヨーグルトのように、同じくらいのとろみ具合でも、流れ方や口に入れたときの感覚はそれぞれ違います。
とろみ液の「粘弾性」
ここで重要になるのが、「粘弾性」という性質です。
粘弾性とは、液体のように流れる「粘性」と、ゴムのように変形して元に戻ろうとする「弾性」の両方をあわせ持つ性質です。
飲み込む時のとろみ液には、
舌で押される
↓
変形する
↓
咽頭へ移動する
↓
壁面に接触する
↓
押す力がなくなる
というように、時間とともに変化する力が加わります。
そのため、同じ粘度でも、
「押したときにどのくらい変形するか」
「力を抜いたあとにどう戻るか」
といった性質が違えば、口や喉での動きも変わってきます。
この特許では、こうした性質を調べるために、力を加えて変形させたあと、時間とともに応力がどのように減っていくかを見る応力緩和試験を行っています。
その結果、同じ粘度であっても、粘弾性などの違いによって、咽頭への残りやすさなどが異なることが示されています。
乳酸カルシウムと粘弾性
こちらの特許の実験例では、
キサンタンガム、乳酸カルシウム、クエン酸三ナトリウム、デキストリン
を組み合わせたとろみ剤が使われています。
この中の乳酸カルシウムに着目してみます。
乳酸カルシウムは水中で電離し、Ca²⁺を生じます。
粘性を生むキサンタンガムには−COO⁻という負電荷をもつ部分があり、これらは互いに反発するため、分子鎖が水中で広がりやすくなります。
そこにCa²⁺のような陽イオンが加わると、−COO⁻同士の反発が弱まり、分子鎖の広がり方や分子同士の相互作用が変化します。
これにより、とろみの強さだけでなく、粘弾性などにも影響すると考えられます。
そして、この特許の実験では、キサンタンガム、乳酸Ca、クエン酸Na、デキストリンを組み合わせたとろみ液は、同じ粘度に調整した他のとろみ液より、嚥下時に必要な舌圧が小さくなったと記載があります。
舌は、食べ物や飲み物を咽頭へ送り込むとき、口蓋に押し付けるようにして圧力をかけます。
そのため、同じ粘度でも、より小さい舌圧で送り出せる方が、舌の力が低下している人には負担が少ないと考えられます。
つまり、この特許から分かるのは、とろみの強さだけでなく、粘弾性などを含めた液体の物性も飲み込みやすさに関係する、ということだと思います。
ダマになりにくくする工夫
もう一つ、とろみ剤を使うときの困りごとが、ダマができやすいことです。
特に、十分混ぜられていない場合や、すでにとろみのついた液体に後から追加した場合には、ダマができやすいと感じます。
では、なぜダマができるのでしょうか。
キサンタンガムの粉末を水に入れると、まず粉末の表面に水が触れます。
前に説明したように、キサンタンガムは水和しやすいため、表面は水を取り込み、膨潤していきます。
すると、
外側は水和して粘っこくなっているのに、内側にはまだ乾いた粉が残っている
という状態になります。
外側にできた粘度の高い層が水の侵入を妨げるため、内部まで十分に水が届きにくくなります。
そしてそのまま混ぜても、中に乾いた粉を抱えた塊が残りやすくなります。
これが、ダマの正体です。
森永乳業の別の特許(第7685539号)では、キサンタンガムとクエン酸塩などを組み合わせ、すでに少しとろみのついた液体に追加した場合でも、ダマになりにくくする工夫が検討されています。
この特許の技術が製品に採用されているとは確認できませんが、コメダのとろみコーヒーにもクエン酸ナトリウムが含まれています。
化学的に見ると、クエン酸ナトリウムが水中でNa⁺とクエン酸イオンに分かれ、Na⁺などの陽イオンが存在することによりキサンタンガムの−COO⁻同士の反発が弱まり、分子の広がり方や水和・膨潤の仕方にも影響すると考えられます。
そのため、とろみ剤の粉の表面だけが急に水和して固まるのを抑え、液体中に分散しやすくすることが、ダマの発生を抑える一因になっている可能性があります。
また、この特許では、クエン酸塩だけでなく、キサンタンガムやデキストリンの配合量、粒子の大きさ、造粒方法なども検討されています。
ダマになりにくさはクエン酸ナトリウム一つの働きだけではなく、成分の組み合わせなど全体の設計によるものと考えられます。
実際に作って飲んだ感想
作りやすさ
家庭用のとろみコーヒーは個包装になっており、インスタントコーヒーととろみ成分があらかじめ一緒に入っています。
そのため、カップに粉末を入れてお湯を注ぐだけで作ることができ、コーヒーの粉やとろみ剤をそれぞれ計量する必要がありません。
実際に作ってみて、まず感じたのは、ダマになりにくく混ぜやすいことでした。

普段、とろみ剤を飲み物に入れると、スプーンで混ぜただけでは小さなダマが残ることがあります。
そのため、私自身、現場でとろみ付き飲料を作るときは、小さな泡立て器を使ってしっかり攪拌しています。
ところが、このとろみコーヒーは、普通のスプーンで混ぜただけでも目立ったダマはほとんどできませんでした。
コーヒーの粉ととろみ成分があらかじめ一緒に調整されていることも、作りやすさにつながっているのかもしれません。

また、原材料にはキサンタンガム、クエン酸Na、デキストリンなどが含まれており、先ほど紹介した森永乳業の関連特許にも似た組み合わせがみられます。
この特許技術がそのまま使われていると確認できたわけではありませんが、ダマを生じにくくし、均一にとろみをつけるための工夫がされている可能性はありそうです。
しっかりしたとろみ
飲む前は、喫茶店で実際に提供する商品ということもあり、比較的嚥下障害が軽い方向けの、もっとゆるいとろみを想像していました。
ところが実際に作ってみると、思っていた以上にしっかりとしたとろみがありました。
見た目でもとろみがついていることが分かるような感じで、葛湯に近い印象です。

これは私が実際に飲んだときの主観的な印象ですが、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の分類でいう「中間のとろみ」に近いように感じました。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類」参照
開発についての説明では、より多くの人が飲める商品を目指して開発したと紹介されています。
そのため、ある程度しっかりとしたとろみに調整されているのかもしれません。
ただし、必要なとろみの程度は一人ひとりの嚥下機能によって異なります。
そのため、この商品がすべての嚥下障害のある方に適しているわけではなく、その人に合ったとろみの程度を確認することが必要です。
しっかりコーヒーの味
とろみをつけた飲み物は、味や口当たりが変わるため、おいしくないと感じる方も少なくありません。
実際、現場でも、とろみ付きの飲み物を嫌がる方は多くいます。
私自身も、とろみをつけた水やお茶、ジュースなどを試飲したことがあります。
甘いジュース系は比較的飲みやすいのですが、水やお茶は、とろみがつくことで独特の口当たりや味になり、飲みにくく感じました。
実際に、とろみ調整食品を加えることで味の感じ方が変化することが報告されています。
これは、とろみ成分が舌の上にとどまりやすくなることで、味の感じ方に影響するためと考えられています。
では、このとろみコーヒーはどうかというと、とろみがついていることによる味や香りの違和感はほとんど感じませんでした。
コーヒーらしい香りや苦味があり、飲み込んだ後にもコーヒーの余韻が残ります。
コメダは、喫茶店としてコーヒーの味にもこだわっており、とろみがついてもコメダブレンドらしい味わいを再現できるよう開発したと紹介しています。
私はコメダのコーヒーをよく飲むわけではないので、コメダブレンドとどのくらい同じかまでは評価できません。
しかし、少なくとも、とろみをつけたコーヒーというだけではなく、「コメダのコーヒーを楽しむ」という体験までを提供している製品なのだと感じました。
ちなみに、こちらのコーヒーは150ccの湯で作るのですが、これは実際のコメダのブレンドコーヒーの提供量と同じという配慮もなされているそうです。
また、味以外の特徴としては、とろみがつくことで、飲み物はさらさらした状態よりも冷めにくくなる傾向があります。
高齢の方は、熱いお茶やコーヒーを好む方が多い印象があるので、そうした人にとっては、温かさが保たれやすいこともメリットの一つかもしれません。
とろみコーヒーを試してみたい方へ
コメダ珈琲店の『とろみコーヒー』は、一部の店舗で提供されています。
すべての店舗で取り扱っているわけではないため、利用したい場合は、コメダ公式サイトの店舗検索で「とろみコーヒー」の取扱店を確認してから出かけると安心です。
▶ コメダ珈琲店
2026年10月現在、1杯520円で提供されているとの情報があります。
また、自宅で楽しめる個包装タイプも販売されています。1杯分ずつコーヒーととろみ成分が一包になっているため、自宅で手軽に作ることができます。
コメダ公式オンラインショップでは、15杯分入りの商品が販売されています。
▶コメダ珈琲店 公式オンラインショップ
その他、Amazonなどでも販売されています。
15杯で1900円、1杯あたり約127円です。
※販売状況や価格は時期や店舗によって変わるため、各販売ページでご確認ください。
おわりに
高齢者にとって、喫茶店やモーニングは、単に飲食をする場所ではありません。
友達と会ったり、家族と出かけたり、一人で新聞を読みながらコーヒーを飲んだりすることは、長年続けてきた生活の一部です。
しかし嚥下機能が低下すると、水分にとろみをつけなくてはならないなど外食に制限が出てきて、それまで楽しんできたものが少しずつ生活から減っていくことがあります。
だからこそ、もうできないではなく、代わりに楽しめる選択肢があることは大切だと思います。
取扱店舗では家族や友人と一緒にコメダのコーヒーを楽しめますし、外出が難しい場合でも、家庭用の商品なら自宅で楽しむことができます。
作る側にとっても、コーヒーととろみ成分が一包になっていることで、作る手間を減らせます。
今回、原材料と森永乳業の関連特許を調べてみて、とろみ剤は単に粘度を上げるだけのものではないことが分かりました。
一杯のとろみコーヒーの中にも、分子レベルの化学や液体の物性、そして嚥下の仕組みが関わっています。
安全を重視するだけでなく、好きだったものを、これからも楽しめるようにするための技術だと考えると、とろみコーヒーの見え方も変わり、そこにさらなる可能性を感じます。
※本記事の内容は参考情報であり、正確性を保証するものではありません。
製品の購入や使用はご自身の判断と責任でお願いいたします。
本ブログでは、主に福祉用具や医療品が、現場でどのように受け止められるか、どのような場面で価値を発揮しやすいかといった点にも目を向け、医療・介護の現場の視点から発信しています。
こうした視点をもとに、看護師としての現場経験・特許への知見を活かし、医療材料・ケア用品の解説、技術記事の執筆、製品レビュー、市場展開につながるサポートなどを行っています。
(詳しくはこちら→サービス一覧)
ご相談は、ブログ内フォームよりお気軽にご連絡ください。
参照
坂井建雄、解剖生理学、医学書院、2010
森永乳業クリニコ
https://www.clinico.co.jp/news/toromi-001.html?utm_source=chatgpt.com
コメダのいいものコメクション
https://ec.komeda.co.jp/products/%E3%81%A8%E3%82%8D%E3%81%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC
森永乳業株式会社.「とろみ付与用組成物」特許第7429801号.
森永乳業株式会社.「とろみ付与用組成物」特許第7685539号.
「とろみ調整食品の添加による基本味覚閾値および味覚強度の変化」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdr/18/2/18_131/_pdf/-char/ja
