土日休みのことが多いので、休日は子どもに合わせなきゃいけないこともありその日によって変わってしまいますが、仕事の日はほとんどリズムが安定して勉強できています。
少ないけど、週25時間キープが習慣化してきています。
が、実家の親と子どものことで突発的なことが起こると少ない時間がさらに減り、帳尻を合わせるのが大変になります。
先日父にまた新たな病気が見つかり、数日の入院が必要だから子どもたちでどうにか母をみてほしいと言われました。
介護熱心な父の気持ちも分かるが、今は無駄にしてしまった数ヶ月をプレッシャーにしていい方向にエンジンがかかっているところ‥
兄弟間でこれからどうしようかと相談していました。
でもオペが必要とわかり、入院は10日間くらいになるとのこと。とすると、2週間は誰かが介護しなくてはいけなくなります。
そうなると協力しきれないので、レスパイト入院かショートステイの利用を提案しました。
すると、父と兄弟に「れすぱいとって何だ?」と言われました。
あまり一般的には知られてない言葉なのか?
悩んでいる父に説明すべく、レスパイト入院とショートステイの違いについてまとめました。
レスパイトとは、「小休止」「一時預かり」といった意味を持つ言葉です。
レスパイト入院とは、介護者が一時的に介護から解放されることを目的とした入院です。
今回の父のような介護者の体調不良時にやむを得ず、というケースの他に、介護疲れのためリフレッシュしたいという理由でも入院できます。
私もレスパイトを受けている病棟で働いていたことがあります。
当時その病院では3ヶ月に1回というルールがあったので、3ヶ月毎にリフレッシュのために預けたい人や、お盆やお正月など親戚が家に集まる時期になると介護する余裕がないという理由で預ける人も結構いました。
このような入院以外に、ショートステイを利用するという方法もあります。
ショートステイは、要介護者が一時的に介護施設に滞在し、介護サービスを受ける制度です。
では、二つの違いは何か?
- 対象・サービス:
- ショートステイ:主に介護施設で提供され、介護サービスが中心。介護保険でのサービスなので要介護認定を受けている方が対象。レクリエーションなど介護ケア中心に行う。機能訓練もある。
- レスパイト入院:病院で提供され、医療サービスが中心。要介護認定の受けていなくても入院可。医療的なケアが可能。必要であれば検査やリハビリもできる。
- 期間:
- ショートステイ:介護保険の適用範囲内で、1回につき最長30日間利用可能。
- レスパイト入院:1回につき原則は14日間利用可能。
- 価格:
- ショートステイ:介護保険が適用なので多くの方が1割負担。ただし介護保険適応は利用料金とサービス加算のみ。利用料金におむつ代は含まれますが、食費や滞在費など別にかかります。介護度や施設・部屋の種類によって料金の幅がありますが、1割負担の場合5000~10000円/日の負担。14日間だと70000~140000円。
- レスパイト入院:医療保険が適用。ほとんどの方が後期高齢者のため1割負担とすると、食費込み14日間で60000~70000円。個室料金は別になり、おむつ含めたアメニティのセットの契約をするとなると、1日1000弱の費用もかかります。医療行為にかかる費用が追加される場合があります。ただし、医療費の補助がある場合は、負担が軽減されることもあります。
今介護に近い現場で働いてみて思う病院との違いは、介護施設は利用者様はお客様として扱う傾向にあるところです。
病院は治療目的で入院してくるので、治療優先の現場です。
とても忙しいので、そんな現場にレスパイトの人が来てもあくまで患者扱い。
看護師としては、日々の健康管理と最低限のケア以外は中々関わりを持つことは難しいです。
介護施設ではレクリエーションなど行ってくれるのですが、病院は、ゆっくりお話することは中々できません。ナースコール連打してくるような方だと関わらざるを得ませんが‥。
他の違いは、介護施設では虐待防止に関してとても厳しくなっており、身体拘束を簡単には行わなくなってきているところです。
病院では、治療の妨げになる場合は結構簡単に身体拘束をしていると思います。
例えば、レスパイトで入院しただけでも、転倒リスク高ければ車椅子乗車時にベルトをつけて立ち上がりを防止することもあります。(少なくとも私の経験ではありました。)
そう思うと病院が悪い感じもしますが、病院では高度な医療ケアや体調変化に対応できるメリットもあります。
また、私の住む地域では、難病や寝たきりの状態になると、医療費にかなりの補助が出る制度があるため、レスパイトだと入院費は負担なし、ということもあります。
介護にはお金がかかるのでこれは大きなメリットです。
私はショートステイの現場は知りませんが、ショートステイだと手厚くしてもらえるかというと実際は難しいのではないかと思います。
以前、「ショートに預けると動けなくなって帰ってきて困る」という声を聞いたことがあります。
家族が活動させて欲しいと思っていても、日々の関わりに裂く時間やマンパワーがないのかもしれません。
今関わっている施設でも、寝たきりに近い方は日常的には離床して活動してもらうことはしませんし。
とはいえ、病院はやっぱり殺伐としているのに対して、介護施設はアットホーム感はあると思います。
施設や病院によって大きく変わるのでなんとも言えませんが、母の場合は入院費がほぼかからないメリットが大きいと思いますね。
あとの決断は父に任せます。とりあえず、預かってもらう方向で進んでいるのでよかったです。
みんな母が大事ですが、みんなで無理をしては、なるべく最期まで在宅で、という方針が崩壊しますからね。
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