看護のこと

看護のこと

体位交換に便利『床ずれナース・体位変換補助パッド』

介護や看護の現場で欠かせない作業のひとつに「体位交換」があります。 体位交換とは、自力で寝返りができない方の褥瘡(床ずれ)を防ぐために、定期的に体勢を変えるケアです。 文献では「体位変換」と書かれていることが多いのですが、現場では「体位交換」という言葉の方が馴染みがあり、実際には略して「体交(たいこう)」と呼ばれています。 一見すると体の向きを変えるだけの簡単なケアのように思われますが、実際には奥が深いケアだと最近感じています。 前回の記事では、体位交換の方法の一つである30度側臥位のリスクと、褥瘡やポジショニング、クッションについてお話しました。→30度側臥位のリスクと『バナナフィット・スモールフロータイプ』
看護のこと

30度側臥位のリスクと『バナナフィット・スモールフロータイプ』

医療・介護現場では、自力で動けない方の褥瘡(床ずれ)予防のため、「ポジショニング」がとても重要です。 ポジショニングとは、利用者さんや患者さんの体を適切な姿勢に保ち、圧迫やずれを減らして快適さを保つケアのことです 中でも現場でよく行われるのが「30度側臥位」という姿勢ですが、実はこの体位、正しく理解して使えている人は意外と少ないのです。 実は私自身も、なんとなくの知識でやっていたことがありました。 しかし、30度側臥位には知られていないリスクが存在します。 この記事では、30度側臥位の意義や問題点、褥瘡について、体位交換に有効と思われる『バナナフィット スモールフロータイプ』というクッションについて、特許の内容ももとに解説していきます。
看護のこと

交互嚥下や水分補給にも最適『アイソトニックゼリー』

肺炎は日本人の代表的な死因の一つです。 肺炎というと、新型コロナウイルス感染症にかかって肺炎になるようなイメージもあるかと思います。 誤嚥性肺炎はそれとは異なり、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気道に入り、炎症を起こすことで発症します。 厚生労働省の統計によると、令和4年には年間で60,000人以上が誤嚥性肺炎で亡くなっており、新型コロナウイルスによる年間死亡数を上回っています。 高齢化が進む日本では、今後この数字のさらなる増加が予測されています。 こういった背景もあり、介護医療現場では口腔の機能が着目され、高齢者看護では誤嚥予防は必ず考えなくてはいけない問題です。 これまでの記事でも誤嚥予防に関係する製品について解説してきました。
看護のこと

注射の押しにくさを解消する『プランジャーアシストリング』

これまでの記事では、注射の痛み軽減に焦点を当て、針の工夫や圧力の仕組みについて解説してきました。 →「注射の痛みを軽減する針の工夫」「注射・点滴・褥瘡ケアに活かす『圧力』の話」 しかし、注射の快適さは針などの使う物だけで決まるわけではなく、適切な手技があってこそ、これらの技術は効果を発揮します。 実際には、注射器の「押しにくさ」が医療者の負担となり、その結果、痛みなどの患者の苦痛につながることもあります。 今回は、こうした課題に対応するための補助具『プランジャーアシストリング』に注目します。 この記事では特許の情報をもとに、製品の特徴や注射器の構造、さらに「押しにくさ」を生む物理的な要因について解説します。
看護のこと

注射・点滴・褥瘡ケアに活かす「圧力」の話

以前、注射針のコーティング技術の記事の中で、注射による痛みを減らす方法の一つとして「針が細いと皮膚の痛点への刺激が少なくなり、刺す瞬間の痛みは軽減できる」という内容を書きました。 詳しくはこちら→注射の痛みを軽減する針の工夫 しかし、実は、痛くない注射のためには、針の細さに着目するだけでは不十分なのです。 そこに深く関係しているのが、「圧力」です。 今回は、看護現場での視点から、「圧力」を掘り下げ、注射器、点滴、褥瘡といった場面にどう関係しているのかを見ていきます。 この記事は『イラストで学ぶ 看護人間工学』を参考にしています。 看護の現場で活かせる人間工学の考え方を、図解とともにやさしく学べる一冊です。
看護のこと

ポータブルトイレの手間を軽減『ワンズケアトイレ処理袋』

病院での療養や高齢者の介護において、避けて通れないのが「排泄の支援」です。 この仕事をしていると日常の一部になっていきますが、一般の方にとっては“下の世話”は、される側にもする側にも、心理的ハードルの高いケアです。 その中で「ポータブルトイレ」は、病院や施設、在宅介護でも多く使われている選択肢のひとつです。 今回は、シルバー産業新聞で紹介されていたポータブルトイレの処理に役立つグッズ、総合サービスの『排泄処理袋 ワンズケア』という製品に着目したいと思います。 この記事では、ポータブルトイレを取り巻く現場の実情や、製品に関連する特許技術、こうした製品の需要について考えたことをお伝えします。
看護のこと

『口腔ケアジェル』カテキンの効果と味の楽しみ

訪問看護の現場で日々ケアに携わる中、口腔ケアの大切さを実感する場面が増えています。 近年、介護・看護の現場では、口腔衛生を保つことの大切さが改めて見直されています。 2024年の介護報酬改定では「口腔連携強化加算」という項目が新設され、歯科と看護・介護とが連携して質の高いケアを提供することで、高齢者の生活の質を高めていこう動きがあります。 これまでの記事でも、「いつまでも食べたい」という思いを叶えるための、嚥下サポートのとろみ剤やKスプーンを紹介してきました。
看護のこと

注射の痛みを軽減する針の工夫

「注射って痛いからきらい…」そんな声は、大人も子どもも関係なく、誰からもよく聞かれます。注射の痛みと聞くと、多くの方が針を刺すときのチクッとした痛みを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし実際には、針を刺す・進める・薬液を注入する・抜く、...
看護のこと

傷を閉じるテープ『ファスナート』と『ステリストリップ』

今回は、一般にはあまり知られていない皮膚接合用テープについて、ニチバンと3Mのテープの特許をもとに、その構造や特徴をわかりやすく解説していきます。
看護のこと

塗る・貼るで皮膚を守る『ワセリン』と『フィルムドレッシング』

病院勤務をしていた頃、皮膚のケアといえば「褥瘡」や「創傷」の処置といったものが中心でした。しかし介護施設や在宅の現場では、日常的な皮膚トラブルの予防が大切になります。そんな中、今の現場でよく使うのがワセリンとフィルムドレッシングです。ワセリ...